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POSSE vol.51(特集:労働運動は「ジョブ型」とどう向き合うべきか?)

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★クレジットカードでの定期購読は20%OFF!登録はこちらから http://horibooks.com/products/list.php?category_id=11 【2022年8月26日より発送開始】 〔第一特集〕労働運動は「ジョブ型」とどう向き合うべきか?  2000年代後半に顕在化した正規・非正規の「格差」問題に対して、2010年代には安倍政権下での「限定正社員」政策に対して、本誌では労働運動の対抗戦略としての「ジョブ型」を特集してきた。  いま、ジョブ型をめぐる議論はかつてなく高まり、新たなステージに突入した。背景にあるのは、90年代以降の「成果主義」の迷走を経て、経営者たちが陥った「危機」だ。労働者のエンゲージメントは国際的に最低水準まで落ち込み、グローバル化やDXなどのデジタル化に対応できるホワイトカラー人材の獲得も容易ではない。  同時に、労働者たちもジョブ型に潜在的な要求を抱いている。歯止めのない不明瞭な「責任」のシステムが限界を迎えているのだ。責任の範囲の不確定さに若者たちは不安を募らせ、高い拘束性の有無を根拠として非正規の賃金格差が「正当化」される現実もある。  経営者たちがついに本腰を入れ始める中、この現状を直視し、労働運動は今度こそジョブ型を「武器」にできるのだろうか。 〔第二特集〕ジェネレーション・レフト宣言! いま世界では、若者たちが資本主義に代わるより公正なシステムを求めて動き出しています。「ジェネレーション・レフト」と呼ばれる彼ら彼女らは、新たな政治勢力として大きな注目を集めているのです。一見、こうした動きは日本では無関係のように思えます。しかし、ここ日本でも、閉塞に向かう社会を変えようと若い世代が声を上げ始めています。気候変動・ジェンダー・貧困など様々な分野で行動する彼ら彼女らはまだ「少数派」かもしれませんが、確実に変化を生み出しています。  日本で社会運動に取り組む四人の若者たちと経済思想家の斎藤幸平さんが、日本での運動の〈いま〉と〈これからに〉ついて議論しました。 〔ミニ企画〕『外国人労働相談最前線』刊行記念 労働相談から見えてきた日本の外国人労働者の実態――解決に取り組むZ世代の社会運動 入管施設内で医療放置のすえ死亡したウィシュマ・サンダマリさんの事案をはじめ、難民など外国人の置かれた実態を長年取材してきたフォトジャーナリストの安田菜津紀さん、『外国人労働相談最前線』の著者・岩橋誠、技能実習制度廃止プロジェクト共同代表の田所真理子ジェイとともに、いま世界中で問題となっている移民労働者の権利侵害を改善するために、私たちができることについて議論しました。 目次 〔対談〕 『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』『賃労働の系譜学』W刊行記念対談 資本主義から「こころ」を取り戻せるか――心理と労働のカウンセリング現場から考えるこの社会への処方箋 東畑開人×今野晴貴 〔第一特集〕労働運動は「ジョブ型」とどう向き合うべきか? エンゲージメントなき時代の処方箋としてのジョブ型 遠藤公嗣×木下武男×今野晴貴 経団連のジョブ型推進と労働組合の交渉戦略――雇用の流動化により労働条件の交渉力は高まる⁉ 中村天江 職務の観点から人事制度を検討する――公平で持続可能な社会の実現にむけて 秃あや美 〔第二特集〕ジェネレーション・レフト宣言! わたしたちが生きたい社会はわたしたちがつくっていく――U30の政治参画を促進するNO YOUTH NO JAPANの視点から 能條桃子 グローバルサウスの視点から問う気候正義運動 ヒル・ダリア・エイミー 気候危機のアジアでジェネレーション・レフト運動を作るには 山本健太朗 当事者とともに立ち上がり新たな社会をつくりだす反貧困運動 岩本菜々 ジェネレーション・レフトは自動的に形成されない――Z世代の社会運動から学び、新たな連帯の構築 斎藤幸平 社会に大きな変化を起こしていくためには何が必要か?――少数派であることを恐れず、想像力を解放し、自由に ヒル・ダリア・エイミー×山本健太朗×岩本菜々×斎藤幸平 〔ミニ企画〕『外国人労働相談最前線』刊行記念 労働相談から見えてきた日本の外国人労働者の実態――解決に取り組むZ世代の社会運動 権利行使を通じて社会を変える 岩橋誠 技能実習制度廃止プロジェクトに取り組むZ世代 田所真理子ジェイ 日本の「外国人」労働者と難民・入管の実態 安田菜津紀 〔単発〕 志賀信夫『貧困理論入門』刊行記念対談 貧困理論から社会変革を構想する 橋本健二×志賀信夫 既存の労働組合運動の「外側」で広がる新しいストライキとコミュニティユニオンの役割 青木耕太郎 あらわになった公的機関による技能実習生「保護」の限界――仙台の労働組合からの報告 森進生 アメリカ労働運動とジェネレーション・レフト――スターバックスやアマゾンの実践から 岩橋誠 保育士の声から市場任せの保育園運営に歯止めをかける――労働組合で闘うことで見えた「ケア連帯」の力 三浦かおり 熊沢誠『スクリーンに息づく愛しき人びと』を読んで 坂倉昇平 〔連載〕 LGBTQと労働運動の交差点 第7回 LGBTQ差別に抗議できない「プライドイベント」は誰のため? 遠藤まめた 父の過労死 会社と闘ってきた10年間 第3回 勝訴判決を求めて闘うなかで直面した困難 高橋優希 映画のなかに社会を読み解く 第9回 障害 西口想×河野真太郎 スポーツとブラック企業 第12回 怪我をする前に、スポーツ選手を止めなくては 大谷晋二郎、武尊の悲劇と、佐々木朗希の英断から考える 常見陽平 『資本論』体系と資本主義システムの形態変化 (2)『資本論』の対象と構造 佐々木隆治 ラダイトと脅迫状 第5回 「ラダイト主義が息を吹き返している」 萩田翔太郎 POSSE最新ブックレビュー INFORMATION ■表紙の写真 「Microplastics」 2mm以下に砕けたプラスチックごみ(マイクロプラスチック)の詳細な姿を特殊な方法で撮影したシリーズ。 岡田将(Susumu Okada) 写真家 1984年 東京都出身。2018年キヤノン写真新世紀にて優秀賞受賞。主なグループ展にT3 PHOTO FESTIVAL(2020/東京)、MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館(2021/奈良)など。 HP:https://www.susumuokada.com Instagram:@susumu_photo ■ブックデザイン 末吉亮(図工ファイブ)

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