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『生きのびるための社会保障入門』

2,420円

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春田 吉備彦・奥貫 妃文・河合 塁・今野 晴貴 編著 佐々木 達也・井村 真己・藤田 孝典・葛西 リサ・松﨑 吉之助 著 『生きのびるための社会保障入門』 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909237903 初学者から、社会人の学びなおしまで。 社会保障のキホンを学びながら、問い直す、新しい入門書! 【本書の特徴】 (1)“リアル“にこだわった解説 これから社会に出る学生・若者や、いままさに職場や家庭で困っている人など、さまざまな人が現実に遭遇する問題に焦点をあてながら、社会保障の制度やもととなる考え方について解説しています。ぜひ自分自身を重ね合わせながら読んでみてください。 (2)わかりやすい叙述と読みやすいレイアウト 平易な文章なのはもちろん、カラフルなレイアウトで、図版やミニコラム、注釈なども充実しています。社会福祉士や看護師の国家試験でよく出る重要ポイントも押さえていますので、試験対策のための最初の一冊としても最適です。 (3)最新の論点も収録 社会保障制度は、個人や国家、社会、時代の変化により、つねにゆらいでいる存在でもあります。たとえば「ギグワーカーは労災保険に加入できるのか?」など、最新の論点を可能な限り盛り込みました。 【目 次】 はじめに 第1部 社会保障って何だろう? 第1章 社会保障の目的・機能・法体系 ❶社会保障って、そもそも何なの?―社会保障の定義 ❷社会保障は何を目指しているの?―社会保障の「目的」 ❸社会保障を支えるもの―社会保障の「理念」 ❹社会保障があると、どんないいことが?―社会保障の「機能」 ❺社会保障といっても、いろいろある?―社会保障の全体像・範囲 ❻社会保障と憲法・法律上の権利 ❼社会保障の救済手続き 第2章 社会保障の歴史と現代社会の変化 ❶ヨーロッパ ❷日本 ❸社会保障を取り巻く環境変化 ❹社会保障はどこへ向かっているの? 第3章 社会保障の財政 ❶国の「おサイフ事情」を知ろうとすること ❷社会保障の財源 ❸国と地方、それぞれの費用負担 ❹社会保障関係費と社会保障給付費のちがい ❺社会保障給付費の最新データ ❻「公共財」としての社会保障 第4章 保険って何? ❶保険って、そもそもどういうしくみ? ❷民間保険と社会保険の違い 第2部 いざというときの「助け合い」―年金・医療・介護 第5章 年金制度 ❶公的年金って何? ❷公的年金の加入に関するアレコレ ❸公的年金の給付に関するアレコレ ❹公的年金に関するその他の論点 第6章 医療保険 ❶医療保障って何? ❷健康保険制度 ❸国民健康保険制度 ❹高齢者医療制度 ❺医療保障に関するその他の論点 第7章 介護保険 ❶介護保険をめぐる問答 ❷介護保険と高齢者にかかわる要介護認定 ❸介護保険の全体像 ❹地域支援事業 ❺介護保険制度を取り巻く課題 第3部 働くうえでの困りごとには―労災・雇用 第8章 労災保険 ❶労働災害補償制度のしくみ ❷業務上外認定 ❸脳・心臓疾患の労災認定―いわゆる「過労死」 ❹精神障害の労災認定 ❺通勤災害 ❻その他の労災補償制度 第9章 雇用保険 ❶雇用と社会保障 ❷失業時の所得保障―求職者給付 ❸雇用継続・安定のための給付―雇用継続給付、就職促進給付、教育訓練給付 ❹失業の予防のために―雇用保険2事業 第4部 生きているとイロイロあります 第10章 生活保護 ❶「生活保護」ってなあに? ❷不服審査請求と今日的課題 第11章 社会福祉 ❶「社会的弱者」ってだれ? ❷児童福祉 ❸障害者福祉 ❹高齢者福祉 ❺各分野の棲み分け 第12章 災害福祉 ❶増え続ける災害のなかで ❷自然災害と社会保障 ❸コロナ禍と社会保障 ❹見えてきた問題点 第13章 住まいの支援 ❶住宅って必要ですか? ❷日本の住宅政策 ❸なぜ日本の住宅政策は乏しいのか ❹量から質の時代へ ❺住宅だけ提供すれば問題は解決するの? 第5部 社会保障を、いろんな角度から考えてみよう 第14章 貧困・格差・平等論 ❶餓死するまで助けてもらえない現実 ❷「本当の貧困者」「本当に助けを必要としている人」って誰? ❸大学や子育てはぜいたく? ❹「弱者の救済」と「普遍的な福祉」の違い 第15章 多国籍社会の社会保障 ❶「外国人」ってだれのこと? ❷社会福祉・社会保障の法政策と外国人 ❸生活保護制度と外国人 第16章 ジェンダー ❶ジェンダー視点からみる社会保障 ❷シングルマザーの社会保障 ❸LGBTQの生活の困難 ❹夜職は女性の社会保障たりうるか おわりに 索引 コラム❶ 社会福祉基礎構造改革とは? コラム❷ 地域包括ケアシステム、どう活かす? コラム❸ ヤングケアラーを沖縄から見ていくと コラム❹ ベーシックインカムは究極の社会保障か? コラム❺ 生理の貧困 【はじめに】  社会保障という言葉は、ニュースやネットでもよく目にするでしょうが、「よくわからない」とか、「ヤバイんでしょ」といったように、あんまりいいイメージがない人も多そうです。実際、バラ色とは程遠いのがいまの社会保障ですが、だからといって「じゃあなくせばいい」というほど単純な話でもありません。そこが社会保障の難しいところでもあり、面白いところでもあります。  本書のタイトルは「生きのびるための社会保障入門」ですが、皆さんはここからどんなイメージを持つでしょうか。「私たちを助けてくれる制度はこんなに色々あるんだ」といったノウハウ的なもの? 逆に「他人を蹴落としてでも生きのびるため」の手段? あるいは、「最近の流行りの言葉にあやかろうと思ったんでしょ!」と思う人もいるかも。 ……でも、タイトルを「生きのびる」としたのは、そういう意味ではありません。1つは、程度の差こそあれ、多くの人が生活難にあえぐ時代を「みんなで生きのびるため」には社会保障が必要なんだよ、という思いからです。大げさに思う人もいるでしょうが、社会保障とは、まさに「みんなで生きのびるため」という観点から発展してきたしくみなのです。もう1つは、いまの話と矛盾するかもしれませんが、社会保障という大きなシステム(そしてそれを取りまく現実)と対峙し、その意義や課題と正面からきちんと向き合ってほしいという思いからです。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、社会保障が対象としている「困りごと」「困っている人」「制度そのもの」のすべてが不安定ないまこそ、より良く「生きのびる」ために、原点に立ち返って一緒に考えていきたい……そんな思いを込めて、このようなタイトルにしました。  ところで本書は、初めて社会保障を学ぶ方や、国家資格受験の方にも読みやすいよう、できるだけわかりやすい記述にしていますが、一般的な教科書とは一味違った角度から、原点を考えることができるよう、いろいろと工夫もこらしています。ちょっと醒めた「ねこにゃん」、意識高い系の「ペンペン」、あまり深く考えていない「うさぴょん」に自分自身を重ね合わせて読んでみるのもいいと思います。 2023年3月 編者を代表して  春田吉備彦・河合 塁 【制作】 装丁・本文デザイン 成原亜美(成原デザイン事務所) イラスト 成瀬優美

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