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新レーベル「Zブックス」の刊行をはじめます。

いま、日本で、世界で、若い世代の人たちによる鋭い問題提起や運動が広がっています。

グレタさんの問題提起を発端として世界的に盛り上がっている気候変動への抗議、#MeTooなどのフェミニズム運動、"Black Lives Matter"を掲げた差別反対運動などが社会を揺るがす大きなうねりとなりつつあります。

この動きの中心となっているのが、1990年代中盤以降に生まれた新世代、「Z世代」です。

◆Z世代は、絶望の時代に生まれた。
Z世代は、バブル崩壊後の不景気の中で生まれ、リーマン・ショックなど格差や貧困が急速に広がるさまを見ながら育ってきました。

有名な大企業でも過労死などの労働問題が絶えず、「良い会社」に入って「良い人生」を送るという希望は閉ざされています。

性別、人種などによる差別はなくならず、平和を求める声は強い権力を持つ者たちによって幾度となく踏みつけられてきました。

そしてついに、気候変動という人類の絶滅が危ぶまれる事態にまで直面しています。

◆正義に立ち上がるZ世代のために。
このボロボロになった社会を変え、未来を変えるために、Z世代はいま次々と立ち上がり、声を上げはじめています。

堀之内出版の新しいレーベル「Zブックス」では、Z世代が直面するいまを追い、新しい社会を創り出すための最前線を考えることができる本を刊行していきます。

正義に立ち上がるZ世代の仲間たちのために。

2021年6月1日 堀之内出版 編集部

第一弾『ジェネレーション・レフト』
◉世界の若者たちは、なぜいま「左傾化」しているのか?◉

資本主義の中心地であるアメリカでは、いまや20代の若者の70%ちかくが、社会主義を支持していると言われている。
さらに、オキュパイ・ウォール・ストリート運動、コービンやサンダースら「左派ポピュリズム」の台頭、グレタさんを中心とする気候危機の問題提起など、いま世界では若者たちによるラディカルな社会運動の輪が次々と広がっている。

世界の若者たちは、なぜいま「左傾化」しているのか?

気鋭の政治理論家キア・ミルバーンが、この「ジェネレーション・レフト」が生まれた背景と可能性を徹底解明。Z世代(1990年代後半生まれ~)が主役となる21世紀の世界情勢を知るための必読書!

◉監修・解説◉
斎藤幸平
(経済思想家・大阪市立大学准教授)

「コロナ・ショックを前にして、新自由主義に代わる新しい秩序を志向する可能性や必要性が出てきているのは否定できないはずだ。ここに左傾化の潜在性、21世紀の左派にとっての政治プロジェクトが存在する。その担い手が、急進化している若者たちである」

  • 『ジェネレーション・レフト』(キア・ミルバーン 著, 斎藤幸平 監訳・解説, 岩橋誠 訳, 萩田翔太郎 訳)